無二のひと
- akemik-711
- 2020年9月10日
- 読了時間: 1分

「 画像のまるいお皿が、聡子さん作」
気がつけば、2年ぶりの更新となりました。
先日、探しものををしていたら、作家として初めての展覧会のDMが出てきました。
時は1998年4月。
会場は、ギャラリー名古屋会館。
「池田聡子・江川明美 展」のDMです。(江川は私の結婚前の姓です)
私達2人は、岐阜県多治見市陶磁器意匠研究所の同期生なんです。
聡子さんは、いつでも明るく大らかで、大地にしっかり根を生やした人です。(結婚後の姓は根本なのでかな?)
年齢は私より2つ下ですが、相談したときは的確なことばで、いつも背中を押してくれた。そんな姉のようでもありました。
聡子さんが、茨城から都内に来るとき時間が合えば、待ち合わせてギャラリーや講演会、美術館などにも行き、私も茨城に行ったりと本当に仲良くさせてもらっていました。
その彼女が、つい先日、病で亡くなったのです。
日増しに信じがたく、悔しく、悲しい。
彼女の手から生まれる作品が、大好きでした。
「それ、いいね♪」というと、
「いいでしょ!」と笑う姿が大好きでした。
いつでもそこにいると思っていた人が、いなくなるということ。
そんなこと、想像してなかった。
どんなことばを探しても、
「ありがとう」
今は、このことばしか思いつかない。

「聡子さんのお皿に、娘が作ったパンをのせて」
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